トピックス

2020年度


 2020年度定期総会は中止、書面にて決議
 5月23日に予定していた定期総会は、新型コロナウイルスによる感染拡大防止の観点から、集会形式での開催は中止し、書面による決議を行うことになりました。活動報告の詳細は『ともに・・・』126号〜130号』の掲載にかえ、そのほかの議案の内容は『ともに・・・』131号に掲載し、概ね異議なしということで事務局会議にて承認とさせていただきました。


 第59回 兵庫県在日外国人高校生交流会報告
 8月10日(月・休日)の午後、舞子公園内の孫文記念館(移情閣)で今年度の県在日外国人高校生交流会を開催し、生徒8人、引率者8人など、19人が参加しました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、全国外国人生徒交流会が1年延期と決定し、県交流会の開催も危ぶまれましたが、生徒実行委員たちのなんとか開催したいという思いが実りました。
 当日は海も空も抜けるように青く、明石大橋や淡路島の雄大な景色を眼前に眺め、素晴らしい自然の中で交流ができました。午後1時に記念館集合、ホールでDVD研修のあと、実行委員が進行して自己紹介をしました。その後、記念館を見学し、中国と日本、そして地元兵庫との友好を学ぶことができました。後半は講義室に移り、実行委員の進行で話し合いを進めました。そこでは、自分のルーツでよかったことやしんどかったことを話し合ったり、引率の先生から助言を聞いたりしました。
 今回の交流会で、異文化を理解し、また孫文の生涯を学ぶことで、多文化共生社会を自分たちで創って行こうという高校生の思いは一層強くなったことでしょう。

 2020年度 第25回 ちがうことこそすばらしい 子ども作文コンクール
 子ども作文コンクールの受賞者が発表されました。新型コロナウイルス感染症対策のため、表彰式ならびに発表会は中止になりました。


第26回 兵庫県在日外国人教育研究集会報告
  2月7日(日)に26回目となる兵庫県外教研究集会を開催しました。コロナ禍中で開催するにあたり、様々な案を検討しましたが、今年度は、記念講演を中心にオンラインで行いました。学年末や入試の多忙な時期ではありましたが、県内外の約100人の方が、ライブで視聴しました。その後県外教ホームページでURLを紹介し、2月末で約250人のみなさんに視聴いただいています。
 まずは、五百住会長が開会にあたっての挨拶をしました。次に「2020年度ちがうことこそすばらしい!子ども作文コンクール」受賞者の報告がありました。例年、全体会で外国にルーツをもつ小・中・高校生による子ども作文朗読がありますが、今年は受賞者と受賞作品の発表だけ行い、作文は随時「ともに…」に掲載します。
 最後は、ハンセン病家族訴訟原告団副団長、尼崎市職員、兵庫県在日外国人人権協会事務局長の黄光男(ファングァンナム)さんから「ハンセン病と朝鮮人差別」と題して、講演していただきました。自身が在日朝鮮人であることを語り、様々な差別解消のために声を大にして活動されておられる黄さんでも50歳くらいまで、自身がハンセン病患者の家族であることを語れなかったという話に、ハンセン病患者への差別がいかに過酷であるかということを実感させられました。また、講演中、黄さん自身が作詞作曲された「閉じ込められた命」、「思いよ、とどけ!」、「ふるさと&アリラン」の歌を披露いただきました。国の間違った政策は多くの人の命や人権を奪った上に、家族を引き裂き、差別を助長したことは本当に重罪であることがわかり、「こんなのおかしい!」と強い憤りを感じさせてくれる講演となりました。
今年度はオンラインによる記念講演のみになりましたが、来年度は多くの方々と顔を合わせながら語り合いができる研究集会が開催できることを願っています。
黄光男さん 【YouTube】 オンライン配信のようす

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